いま猛烈に

こころに余裕がない。

やばい、いや、チャンスや。たぶん、いろいろ。

いろいろありすぎていっぱいいっぱいで心臓があぶる。ので。

先日、封切のど頭に映画館に駆け込んだよ。

 

映画みるときに気をつけたいのは、周りに人のいない席を選ぶことと、地元CMのタイヤショップの歌を聞かなくていいように、ぎりで入場することです。

 

なので上映開始時間ぐらいにチケットを買って、トイレ行って飲み物(最近行く度おかわりできるぞ)買ってもぎられるぐらいが丁度良いのだ。

 

そして観てきたのはチャウ・シンチー西遊記だった。

 

以下ネタバレします。

最高!!!!!

っべーってなって、見た後、吹き抜けにあるソファに座って15分くらいぼんやりした。

泣いて笑って、興奮して、最後のGメンのテーマに乗るナレーションが、昔の湯けむり系の二時間ドラマみたいな内容で吹いた。

完璧な悟空だった。変形後も理想的な猿で。鳥山先生が絶賛する意味わかるわ。

特に良かったのは、猿のキャラクターで。これが、ぶれがない。存在そのものが災厄のような凶悪な悟空にすかっとするというか期待を裏切らんなと。気持ちが良いんだな。

猿のバトルシーンは言うまでもないんだけど、地味に気に入ったのは、玄奘が白い蓮の穴に下りて足つくかぐらいのところで、(これ、ロードオブザリングとかの西洋ファンタジーなら、ゆーっくりカメラ上げていって、闇の中からこそーっとあらわれるゴラムをぬめぬめもったいぶって撮るところだろうが、)あっけないくらい普通に老人悟空出てきちゃうところ。なんやったらややくい気味に出てくるからね。

後半は命関わる、ひどい目にあう玄奘が悟りを開いていく過程が納得。大きい愛のために小さい愛だと受け入れなかった段の心に応えて、三蔵になるあの部分すごい大事とおもう!!

しかも段が三日かけて張りなおした童謡の本が、心経になっているという運命。あと、あのわっかもそう活きるのかと。三蔵のバックボーンこれ完璧なんだ。すごい監督。あのおっさんアジアでいま一番の監督なんじゃね?

 

前半の魚部分妙に長いと思ったらあれがかっぱだったのに、結構あとで気づいた。

女の子めっさかわいかった。

あのシーンの中国映画特有の簡単に使い捨てられる命の軽さみたいなのは映画においては嫌いじゃない。地獄甲子園みたいに無謀なチャレンジを重ねて、ぺらっとやられる村人たちがチャーハンの米粒のように宙にまってはぶつかり、あのシーンツボる。そしてあの巨体の女とかお約束過ぎるし。

その後の童謡シーンの妖怪の気まずさってリアルなやつだからかなり可笑しい。いや、むり、それでは改心したくない、いや、やっぱ無理って言う心の声が完全にわかる。

豚は、顔てかりすぎ!!!ってそこで単純に笑った。

その後の森のシーンとかもいいんだけど。やっぱ、蓮の穴のシーンよかったな。ながまわしのコント、みんな楽しんでるだろ。

虚弱王子はとりまきのおばさんの激しいといつめがツボってしようがなかった。

継矢のシーンはヱヴァっぽいなとおもってたら盗賊の女の子、みやむーで例のセリフでたので安心した。あの娘もかわいかった。あのエロいダンスは中国で上映するのだろうか。

めっちゃくちゃ面白かった。