城下町

 

 

 やっと初詣。

 去年のお礼と今年の挨拶して、ぶらぶらしながら脳内ネームを狙った。

 あてもなく歩きながらだと妄想がはかどる気がしたのだけど。

 桜とか雨空とか天気雨とか犬とかいいものが沢山ありすぎて、妄想する暇もなかった。すれ違う人すれ違う人、中国語のひとたちでたまに白人という具合。

 それから、城の入り口まであがって城壁だけみていくことにした。

 桜のなかで物凄く贅沢な時間を感じながら石段をあがる。

 そして閉門の時間だったらしく、明らかに観光客らしいグループが「やっべもう終わった?入れん?」みたいに焦って楼門へ走っていくのを見送った。

 お前も急げよ的な目線を感じたが、心の中でにやりとする。僕ほどの犬山城フェチともなると城前の城壁が目的にさえなるのだぜ?という謎の余裕で立ち止まって撮影。

 それから城を下って、川岸へでて桜並木を眺めた。

 途中でホテルのラウンジ入ろうかと思ったけど、来る前にコメダにいたからやめといた。無計画!

 さくらの良いにおいがした。

 帰り際、城下町でなんかしらの串焼きでも食おうかとさらに降りていったら、軒並み定休か時間でしまっていく。

 みんなみたらし団子の店に群がっていたので、自販機でお茶だけ買って車に戻った。

 

 さて、いいかげんネームやるか。