夏と言うのが。

 夏と言うのはそりゃあもう最高なのだけど、体質的には涼しいほうがあっているかもしれない。

 連日、軽い熱中症にかかり、帰るとぐったりである。

 おとついは完全に熱中症で一日寝込んだ。

 そんな夏のお供といえば、アジカンのこのアルバム。

 ちびちゃんたちが、最中食いながら、これ何かわかる?と聞いてきたきっかけ。

 ただの最中じゃなくて「江ノ電最中だよ~!!?」と電車の車両の形のがわを自慢してきた。なんで江ノ電なんか知っているのかと思ったら、はじめてのおつかいでみたらしい。

 江ノ電と言えば、うわ!聴きてえ!と思い出した。しばらく聴いてなかった。

 

 CDつーのは発売されて買った直後、一番よく聞く。だから、ヘビーローテで聞いていた時期に起きた出来事とか長期的なバイオリズムがその曲とセットになってしまって、しばらくしてからそのアルバムとかシングルを聴いて、そのときのこととか感情も蘇ってくることがよくある。

 そんなわけで、いい曲なのに、聴くと嫌な気分になるみたいなことがあって残念なこともあったりするけど、このサーフブンガクカマクラだけは満遍なくいつでも聞いているから、いつ聴いても上がる大好きなアルバム。

 さいこーだよ。全部の曲がさいこーだよ。

 程よいけだるさとか空元気な抜け感とか青くてさいこーだよ。

 いっかい、江ノ電乗ってみたいなあ。

 

 いま、ちょうど豊穣の海が読みたい。

 ついでに、自分はなにか読んだり鑑賞したら、他の人の意見や感想も聞いて二度楽しみたい性質なので、いろんなひとの感想をネット上で検索するんだが、文学方面は限られる。吉本氏は欠かせぬ。

 そうか吉本氏はここでは三島由紀夫はあまり論じていないのだなあ。

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 意外と太宰が揃っている。太宰と賢治はありがたいよねえ。

 僕の人形フェチの発端である澁澤からの四谷シモン寺山修司の流れでは修司のとこだけかあ。

 

 それにしたってウォーキングデッドですよ。

 なんだか、いままで夢中になってきた漫画とかドラマの全部がかすむくらい面白いんですけど。

 MJことみうらじゅんが、マッドマックス見た直後、今後すべての創作物の意味がない、もう仕事辞めようかな、だってあんな映画できちゃったんだからといったに等しく、ウォーキングデッドが面白い上にいろんな示唆に富み、しかもあらゆるジャンルを内包して時々B級ゾンビモノとしてしっかりなりたっているドラマに全体的にやられた。

 まず主人公の保安官つーの?親父リックのすごさ?

 ひとりでエヴァもブリーチもやってからね。これがほんとの卍解じゃーみたいな暴走。すごいぞ、息子が目の前でレイプされそうになって死を飛び越えてゾンビの暴走をしてみせた親父。とか時々起きるゾンビフェスに突っ込み無双する親父。

 キャロルという女ランボーもすごい。もとはDV夫に従順な弱弱しい人妻だったのに、一番スキルが平均的に高い戦士に。戦士つーかなに?下手な特殊部隊の隊員より強い。ランボーするし、社会に入れば、害のない主婦に擬態して溶け込み、隠密機動できるし、ダリルといういい歳した野生児との関係性も萌えるし、

 ジュディスという赤ん坊も常に鬼のようにかわいいし。

 ダリルなんつーのはいわずもがな。ゲイカップルの家に招かれたときのパスタの食い方!あれ?このシーンてハウルの動く城で見たことあるきがする!!マルクルなの?

 謎の耳飾(耳に飾るんじゃない。耳をそぎ落として紐に通したものを首にかけるタイプのやつ)をこしらえるセンスとか(それはもうリックに物凄い速さで投げ捨てられた)、自分の守りが不十分だったせいで死なせてしまった仲間のことを思い出して泣きたいが、責任が自分にあるから泣く権利もねえと思ったんであろう彼は泣く理由を得るため煙草で根性焼きするとか。ダリルの仲間だったら僕、矢を作ってあげたい。アメリカだったらシャフトなぞ、モールで手に入るし、ポイントの重さとか調整してやるし、シャフトの中しっかり掃除してすぐに抜けないハズにしてやれるし、羽もすぐ張ってやれるのに!!矢はすぐ駄目になるからね。あいつは自分で作れないみたいだしな。まあ問題はシャフトをきる方法だけだ。糸のこの練習をすればいい。

 ミショーンという黒人剣士もすごいいいやつやし、リックは人妻に色目使ってないでミショーンでいいやんけとか思うし、

 メルル!!!メルルかわいい。メルル~。メルルは人間が嫌いなんだけど、弟だけは好きらしいので、殴り合いの(本気の殺意で)兄弟喧嘩しても結局、弟と一緒にいたがる素敵なおっさんだ。

 キャラだけじゃなくてシーズンごとにテーマが違ったり、ストーリーの毛色もかわるんだよなあ。戦略ものやったり倫理観を考えさせられたり。すごいテーマが複雑にからんでる。銃の問題とか、守るために相手を先にやるべきか、信頼を先に示して生きる道を作るか。どういう考えをもてばいいか常にテーマ提示があって、DV夫の嫁だったキャロルは昔の自分を捨てて、気付いたらどういう自分を生きたいかに迷っているとか。

 ジャンプ的展開などもあって、冬の間、すむ所を失ったリックたちは野営で点々とするうち経験地を稼ぎ、強くなって再登場とか、シーズン7にいたっては、人気のドラマゲームオブスローンズ取り入れちゃってるしキャラ最強な上に展開無限か!!という。

 このドラマはやばい。