最後のジェダイみたので。
最近なにやってもうまくいかない感じがあるなあ。
裏運気か。
飛蚊症も気になるし目も痛いのに、年内はマジで何もやらんと言ってたのに、 ホントは漫画ちょぼちょぼ描いてんだぜ?
病気だよ。ほとんど病気だよ。
はい!最後のジェダイ感想!!
ネタバレしまくってる。☟
ジョージルーカスがSWに担保していた人生の苦悩みたいなものがなくなったから、ディスニーに手放せたんだとしたら、SWはある意味終わった物語といえる。
今回のSWは監督の色合いなのかハリーポッターとNARUTOとジャンプ的な何かがあった。けど、SW作品がそもそも持ってたビバップ的なものとか良い軽さがあった。
前回は美味しいとこどりでややこしい展開だけ丸投げだったから今作は格段に難しい流れだったはずなのに最大限のところでやってのけたと思う。
確かに宇多丸さんがいうように無駄な展開とかあったよ?
展開づくりのための無理やり展開とか、違うんだってあれ重力場と薄い大気で船コーティングしてんだって、そもそも当初から宇宙空間でも爆発してたやん。~とかフォローしつつ、実は俺もこまけえことぁいいんだよ!!派なのよね。
いっちばん重要な核心部が描かれてたら、多少つじつまが合ってなかったり細かいネタはどうでもいい。
今回必然性のある展開じゃないエピソードだらけというけどさ、そこは娯楽パートなのよ。あとは重要なテーマを見せるためのエピソードも多かったから、今作のメッセージを素直に受け取れない人には無駄な展開だらけに見えてしまっても仕方ないのかもしれない。
そんなとこで、映画全体否定しなくても~って思う。
たしかにポーグいるか?あの孤島の守り人らはいてもよかったけどポーグの出しゃばりは正直いらんわあとなったけど。
しかし!今回の最後のジェダイではフォースのバランスとはなんたるかを初めてちゃんと見せてくれたという意味で意義のある作品だったのだから。
フォースのバランスってのはライトサイド勢、ベイダー卿勢とかそういうわかりやすい数の対立のことじゃなく。
光も闇も両方すべてがフォースのなかにあるんだよ~もちろん一人の中にも光と闇両方があってそれがフォースのバランスだというのだよ。ということ。
再登場したルークが光のほうしかみないようにしてきたというのに対して、師事するレイちゃんはダークサイドを恐れず自らの闇も覗きみて、戻ってくる。
そもそもいままでヨーダもそうだったけど、ダークサイドを忌み嫌って遠ざけようとしたあまり、ジェダイマスターたちのその対応がそのものがアナキンを見捨てさせて悲しい道へ進ませてしまったようなもんだった。
レイちゃんは自分の中にある闇もありのまま見つめることができたから、ベンと交信(フォースチャット)できたのだろうし、ライトサイドも併せて両方を治めたフォースのバランスを彼女自身の中で実現させた最強のジェダイになったんだよね。
だからレッスン3はそれに気づいたルークから彼女へは行われなかった。
レッスン3はルーク自身が今までできなかった闇も抱えているジェダイを(レイのことを)信じることができるようになって、無敵のジェダイマスターとして死地に赴く決心さえ持てたんだ。
そして観てる俺らがルークのレッスンに立ち会った。マジ感動した。
最後のジェダイとしての練達ぶりとド根性を胸に刻むことができた。最高に格好良かったルーク。死に方がお笑い怪獣の理想の死に方と一緒だったから思わず泣き笑いだったが。マークハミル含めめっちゃ格好良かった!!
俺たちが失敗してきたことを、弟子たちに語ろう。とルークを慰めたヨーダのシーンはずっとぼろ泣き。
ヨーダのおだや~かな表情がまた。苦悩まみれであんな孤島に引きこもってたルークのぎゅうぎゅうになった心に師として初めて寄り添ったシーンだったからさあ。
ルーク役のマーク・ハミルは今回の脚本のルークはまったく納得できないけどベストは尽くすと言ったそうだが、あんな若くして壮絶な人生をたどった若者が惨禍の後、年取ったらああもなるだろ。それこそ恐れが彼を年取らせてしまったからじゃないか。いくらあのかわいいルークでも弟子殺し損ねて孤島にも引きこもるぜと思えるし。
そんな孤独なルークとボロボロになったR2-D2の再会シーンはこの話の中でも爽やかな救いだった。あのときR2は「てめえこのくそ野郎こんなとこに隠れてこそこそしてやがったのか!!」って言ってたと思う。R2て僕の中では江戸っ子大工みたいな感じ。
そんでもういっこ重要な要素は、フォースにバランスをもたらすのはなにも選ばれた血筋の者ではないということ。レイちゃんの血筋については後付けでまだ何かあるかもしれんけど。でも穴の底で自分の姿がずーっと続いてたレイちゃん見たら、レイちゃんもアナキンみたいにおかんが処女受胎した子なのかなあと思った。
名もなき人も良いことができて人々に影響を与えることができるというメッセージだったとおもう。
これはローズのエピソードにも引き継がれる。争いの中で勝つため死ぬことより、希望をつなぐため名もなき自分たちも生き残れと。
ベンは割とまだブレブレで、まだレイちゃん(扉を閉ざしはしてしまったが)が引き戻せる余地がかなりあるように見えた。むしろ小悪党風のベンの手下になったあの男のほうがやばい雰囲気ある。
ベンとの共闘シーンでも相性よかったし。ふたりとも似た者同士だけども、力に走るベンのほうが弱い。
希望はベンとレイちゃんが良い感じになって新たな意味のジェダイマスターになったとしたら話まあるく収まっていいなあ。続きどうすんだ問題もあるけども。
でも一旦、レイちゃんとベンが新たなジェダイとして一回銀河を平和に治めてほしいわ。そのあとの展開は並行宇宙とかに話し移せばいいし。
BB8は今作さらに前のめりの大活躍だった。かわいかった。必死に走るし、頭とれるし、重火器ぶっぱなして仲間助けるし、人間の相棒にはキスされるし。だいぶ可愛くなってきた。
レイア姫は美しかったですなあ。姫の戦友のセリーヌディオンに似た人も美しかったが、レイア姫はひと際美しかった。これで最後なんだなあ。ルークとの再開シーンは歳月も含んだ感動があった。映画の魔法が起きてたよ。
そしてベンのレスラー体形。フィンのモテ期。ポー問題児、お姉さまたちに呆れられつつ愛されている。
小ネタで面白かったのはアイロンシーン。アイロンみたいな形の船だなあと思ったら、アイロンだったやつ。ニューオーダーの船に洗濯部屋あるんですね。
ルークの引きこもってる島、あそこいいな。「動物王国のさいごのジェダイ」というスピンオフやってくれないかな。ルークが三日に一回ぐらい島民に催促されて漁して、島民が代わりにルークの服の洗濯と頭洗ってくれるんですよ。夜、部屋に戻ったルークがひとりでご飯食べながら昔のこと思い出して急に「くそ!」って吐き捨てるんだろうね。みてー!