暴れだした。
やばいストレンヂアについて語りたい。
初めてみたのは、なんかの映画見に行った時の予告だった。
その予告がすごすぎて見に行った映画の本編中も上の空になったんだった。絶対見に行くぞ！って頭いっぱいになっちゃって、予告で見れたすごい作画のアクションを脳内再生してた。しかも主演声優がトキオの長瀬というのもすごい餌であって、無事ホイホイされた。封切直後ぐらいにいって、客入りはガラガラだったけど、もうはまった。その時は変な時間帯でフルタイムで働いていたので映画館に行くことが難しかった。が、どうしてももう一度見たくて正規の料金帯の土曜１８時に二回目に行った。制作側は宣伝規模とか劇場展開も勝負かけてたっぽいのに、実際はねなかったので、二回目は、一番でかいスクリーン独り占めしてど真ん中で見れたのはいい思い出。映画始まるまでずっと「え？ひとり？イオンモールの土曜の夕方やで嘘やろ？」ってしばらく挙動不審になったぐらい。
ストレンヂアもったいねえ～。あんなにいい映画なのに知名度が～。
あらすじは殺さずを誓った名無しが、悪漢から逃げている子供（と犬）にすべすべした石を報酬として用心棒になってくれとスカウトされるとこから始まります。
僕的にいいなあと思うポイントは。まず言うまでもなく中村さんの作画によるチャンバラアクションが格好良すぎる点。（庵野監督との対談面白かったなあ。庵野監督が治虫化してた。僕にも描けるよ！的な。おもくそ嫉妬しとるやんけ）冒頭から最後まで舞台を生かした立体的なアクションが見られるし、それがいちいちくそかっこいい。名無しになりたいとおもうぐらいかっこいい。あんなふうに人斬れたらまともな精神でいられそうにないけど。そしてまたカメラワークがエロい！！血しぶきが散った時にその飛沫をおうようにカメラ動いたり、実際にその場で起きてることを報道カメラが必死に追うみたいな感じとか、もういちいちかっこいいしエロい！！
後は特に主人公の名無しを主にキャラ演技が、これもエロい！！監督のオーディオコメンタリー聞いてると面白いのは、キャラがいい演技するたびに「お～！」って唸ってしまってるとこ。それだけキャラが魅力的。作画すごいということだが。
とにかく名無しが魅力的すぎる。作画するときにあてがきじゃないが、長瀬さんを意識してたとおっしゃっていた。シーンによっては長瀬の演技に合わせて作画を書き直したぐらい。名無しの佇まいがもうなんともいえずいい。アクションのところはもうすべてエロくてかっこいいけど、髪染めるシーンとか焚火のシーンとかごちそうさまです！！の連続です。こんなにエロい俳優実写でもそうそうおらへんで！ってトキめいた名無しには。
音楽と背景もなんとも物悲しくていい。大陸からの刺客が敵役だからか、胡弓が使ってあるような。あと、竹中さんが声演じる坊主と子供（名無しの雇い主）の関係性がそこはかとなくあれでそれなとことか。子供のほうはともかく坊主が大陸で児童拾うなんてなあ、そういうことだろとか邪推しちゃうのを否定してこない坊主と子供の演技よ。そこは置いといてとにかく全体的に素晴らしいんだけど、ひとところにとどまっていられない抜き身の刀みたいな侍の物悲しい生きざまを描きながら作画も素晴らしい映画ですよ。大好き。
