思い出 12
高速船ポーラスター降りたら、どっと疲れていた。
土産を買いあさり、駅前の郵便局で必要ない荷物を自宅へ送り、八百屋で林檎を買いおまけもしてもらい、ブラジルのBですねと、飛行機のチケットを手配し、空港へ向かうバスへ。
バスは大型だったが、客は自分ひとり。
一人スキルが高すぎると、こういうことがよくおきます。
たとえば土曜の夕方、ワーナーさんの映画館で一番広い部屋で一人映画鑑賞とかね。ガチだからねこれ。
空港では結構時間が余ったので、うろうろしてたら、
コップのフチ子みつけてこんなとこにもあるのか!って感激してたら、掃除のおばあちゃんに何事か言われ「ず?!」って同意を求められたが、まじ言葉がわからなかった。実は初日から言葉がわからないというピンチはおきていた。
とりあえず笑っておくという対処で済ましてきたが、ここで極まったな。
さて、短い旅であったが、いきあたりばったりなりに楽しんだ中で唯一の心残りがあった。
海鮮丼である。
空港にまたしても客が一人もいない和食レストランがあった。
迷ったが意を決して入った。のっけどんスタイルの海鮮丼があった。
これだこれだ!テンションあがった。ネタを選んで段取りしてもらう。
そして丼がきた。これである。
添えられた箸の包みを見て驚愕した。
青森国際ホテルの文字が。
ああ!!ここで挽回してくれたのか青森国際ホテルさんは!!!!義理堅いぜ!
しかも正直期待してなかったのに、かなりうまかった。すごいいいネタ使ってる。
もう幸せな気分。
帰りはちょっぱやで地元へ。
ブラジルの航空機メーカーの機体、いい。小さいけど揺れもないし、中のつくりもなかなかいい。
また青森にはいかねばならない。
おわり。