猫の手術の巻。

 今日はちょっといろいろありすぎた。

 僕は猫が来てからほんと家の中はずっとついて回られ分離不安的な状態になってしまっていて、それが双方そうであるような具合で、だけど猫の発情期も重なり夜など30分おきに顔をなめられ起こされ、人間も落ち着かなくなるようなオスを求める声で鳴きわめかれ、つねにかまえと要求され、パソコンつけようものならすぐにキーボードが襲われシャットダウンしの日々がもう一か月ぐらい続き、わたくしついに育児ノイローゼの気持ちがわかるに至るのでありました。

 獣医先生からはそろそろ避妊手術をと勧められていたし、親父の眼の手術も来月両方順番にあるので、送り迎えなどバタバタするということでついに数日前、手術の予約をしたらば、10日なら対応できると、思いのほか早々に手術日が決まった。

 で、今朝。前の晩から猫に餌をやらないので自分も何も食べず、猫を病院へ。

 やはり同意書というものがあって、指で拇印をおす。昨年からいろいろ悩んだ。避妊なんて百パー人間の驕りとエゴによるものだから。猫には訳の分からない痛く怖い思いをさせるうえ、女の子の部分を奪うわけで、全部ひっくるめて自分の責任として腹を決めました。(昨日のバカ殿のニワトリのコント、なにげに深かった。大事に飼ってる動物いる一方でほかの動物めっちゃ食べるやん、それってバカじゃないの?っていわれているような。しかも志村氏だって愛犬家なのにあえてあのバカ殿の立ち回りって。その前の梅沢富夫とのバカバカしい斬り合いコントとの落差がえげつない。怖さすらあった。)

 いろいろ説明うけ病院に猫を預け出た時は、覚悟を決めた後だからか、逆にむしろ育児から解放されたような軽やかな気分で、猫のいぬ間にしかできない雑用にとりかかる。まずはひっさびさのモーニングへ。ほんとに久々にぼーっとできた。からの俺のスーパーへ行き、必要なものをゆっくり商品を見ながら買いそろえる。ほぼ百均だが。

 それからついでにジャンボ宝くじ当選診てもらいに行ったら当たりました。

 いつものはずれ表示のとこに一枚て出るはずなのに一枚の列がちがうくない?と思ったら当たってた。3000円。一瞬喜んだが、数分後、いや!七億狙いで買ったのに!七億当たったら、まず豪華客船じゃなく今だからこそ豪雪地帯の山奥にある温泉宿に雪で閉じ込められるぐらいの勢いでとまりたい!!と思っていたのに。

 微妙な気持ちで帰って、ドアの開閉に気兼ねなくできる窓掃除とか正月張り替えた階段のじゅうたんの釘抜きとか備蓄の期限チェックとか猫が居てできなかった作業をやっている途中病院から着信。手術終わったけどギョウチュウ見つかったから処置する?術前、猫が暴れたからほんとは明日まで入院だけど連れて帰る?とりあえず夕方6時半に様子見に来てということで、一気にTODOの密度が上がる。焦りながら昨日書いたリストを消化していくと、おかん帰宅、

 猫は大きめのゲージにいれたから連れ帰るなら暴れないようにそのまま運んでもらうのがいいよという先生の連絡があったから、ひとりでお迎え厳しいなということがあって、夕飯おごるからとおかんと親父も同行してもらって当選金で夕飯食べてその流れで迎えに行こうとなった。和食さとで食事。全員食べたいものを頼んだらまさかのちょうど当選額で。親父は家族でこんなレストランくるのとか何年振りや!と妙にテンション上がっていて、おかんは猫が気がかりでしかたなかった食欲もないと落差のある雰囲気のなか時間どおり猫を迎えに。

 思ったより意識がはっきりしてたし、先生に威嚇もなかったが少し震えていたので猫を連れ帰ってきた。

 高いとことか登ったりさせない方がいいか先生に聞いたら「そもそも登らないと思います」と言われたが、帰ったら妙に元気でエリザベスカラーつけて変な動きで部屋歩き回るし、登ろうとするし、傷口舐めようと体曲げるし。そうするとカラーの端が腹の糸に引っかかるし、ひええええ!となりつつ今様子見てる。いまの僕、育児ノイローゼの気持ちわかる。