お気づきだろうか、ゾンビドラマが始まっていることを。

 今夜の冒険少年が楽しみすぎる。

 年末の四つの山に一人ずつ配置して、合流するクエストもおもしろかった。

 その中でも一番気になった点が、天心君だよね。

 那須川天心て、まったくピンときてなかった人だった。最近はもうボクシングの試合すらみてないし、総合なんてミルコ・クロコップくらいで止まっておるのよ。K-1と総合の違いもしらない。

 那須川天心はとにかく勝つらしい、おまえ、竹原さんのガチンコファイトクラブみたことあんのか!(あ、長瀬がぴちぴちの短パンデニムを履いていたことを今の若者は知っているだろうか)という世代なので、理論で育てられた負け知らずの現代っ子選手なんてどっちかというと気に食わないくらいに思っていた。

 思っていたのに。

 冒険少年が天心君を連れ出すための囮企画が、「本気でやったらかめはめ波が撃てるか」だったらしく「15分くらいやっていた、しかもちょっと手の中が熱くなりかけていた」と本企画の映像の間に天心君がコメントしていたのを聞いて、天心君が好きになった。それ銀魂の人たちが無人島に流れ着いて最初にやってたことじゃん。

 天心君のその嘘企画さらっと流れたけど、そっちのほうがきになる。一時間番組でもみたいとおもった。

 そしてみくるちゃんの方がまだ理論で鍛錬してるぽいぐらいの話してて天心君がわりと天然素材のファイターであることもわかってさらに好感度が上がった。リアルな悟空じゃん。

 

 ところで、今テレビドラマが頑張っている。早いな。コロナ自粛から視聴率狙っての力の入れ方なのか、有料番組への対応もあり、なのか。

 そしてついに日本でもゾンビのドラマが始まった。

「君と世界が終わる日に」

 ウォーキングデッドの影響は随所にある。一話二話はハリウッド級の大作路線で来ていたが、三話にしてショッピングモールで日本刀の戦闘集団の出現。ミショーン?!急にC級感だしてくるやん。

 一話は、街の様子がおかしくなって、主人公が帰路を急ぎトンネル崩落事故で閉じ込めにあって、浦島状態でゾンビが蔓延した市井に情報なしの状態でもどる。というとこもWDぽいのだが、ゾンビどの程度広がっているのか、わからないところに怖さがある。

 どれくらい広がっているのか、街がほぼ無人となって情報を得る道具や方法が限定(無線機ぐらい)されているので、見る側が想像するに、たぶん日本全体やべえな。と絶望に襲われる。だって、今実際コロナだってまったく感染封鎖できなかったし。そうなのだ、今まである種お笑い路線だったゾンビものが、対岸の火事のことに感じられなくなってしまったところに今回のこのドラマに意味が重くのしかかっている。

 そういうつもりで二話みてたら、仲間で最初に噛まれたじいさんがすごいテーマをぶっこんできた。役に立たなければ生きてちゃダメなのかという。生きてるのがただ楽しくて生きてちゃダメなのか。皮肉なものだが、私はWD見てから常にどっかで現実世界もこうなったらいいのにな。と思っている。ゾンビだらけになれば、曜日に縛られて月曜が憂鬱になったりしないし(最近Twitter毎月曜”行きたくない”がランクに入ってる。なぜみんなで行きたくないごっこ遊びをやっているんだ?)仕事もしなくていいし、社会的な付き合いもしがらみも関係なく生きられそうで、常に極限だから本心でじゃべれそうだし、土地だって誰のものもなくなるだろうし、好きに移動すればいいし。最悪山にこもって税金などない貨幣取引に脅かされない自活生活を送れるし、(よく考えたら一番怖いのって貨幣じゃねえ?)ゾンビ狩り(それこそコンパウンド弓使って)してもいいし、早々にゾンビになってもいいし。そうつまりゾンビだらけになれば、今私たちを苦しめている立場主義とか村社会とかが物理的に壊されるということなんやん。

 じいさんの正解はとりあえずはひとりで自衛隊の基地を目指すだったんじゃないかな。あの時点では。主人公が縄外した時、窓から逃がすのかとおもったんだけどな。

 あそこでみんなのために犠牲になるって、そうかあ↓ってなった。それも主人公に今わの際に優しくされたからではあるし。人間としての選択だったともいえるが。やはりここにも日本人の自分が犠牲になるマインドが出てしまっているようなきも。鬼滅もそういうとこあるよね。

 いやあ、二話目にしてすごいテーマきてびっくりした。

 主人公がいいやつで完璧すぎるので成り立つ回だったけどね。そのじいさん助けてどう落とし前つけるんや~!というところをみんなに嫌な感じを残さず解決したな。すごいな脚本。

 主人公が今時珍しいレベルで良いやつ、諦めが悪いという少年ジャンプか!という柱を持ち、恋人の女の子も医者でめっちゃ性格良くてかわいいという、こんなに完璧カップルで嫌味にならないのは状況が不憫すぎるからだが、アンブレラ社みたいな要素も入ってくるし。彼女が囚われの姫ポジションにいきそうでさらに不憫度が増しそう。

 「おおう!」が素敵だった警官が脱落。イケメン保安官は大事なのに~。

 あと、毎回荒むドラマに美味しそうな料理のシーンいれてくるの汚いよな。全方位カヴァーしようとしとるで。

 あとこのドラマのゾンビ、フレッシュすぎるからか速い!走りすぎ!ゾンビが生き生きしすぎ。

 仲間の配役も癖があるし。この辺も今後どう活きてくるかたのしみですね。ゾンビものって要は極限の人間ドラマだから。マキタスポーツのおっさん嫌な奴でどう料理されるか。希望は部下らしきテコンドー使いにぼっこぼこにされるか、部下のために犠牲になるかどっちかにしてほしい。

 そんなわけで、このコロナ禍にあってのゾンビドラマは自分の中でかなり注目度が高い作品になっている。

 あと見始めたのは「江戸モワゼル」と「俺の家の話」ですね。

 またかんそうかいたりするかもしれない。