シンエヴァ見てきた。

 朝、いつものSNSとかブログ巡りしてて、あかーん!エヴァだらけや!すんげえ読みてえ!仕方ねえ!って衝動的にイオン映画館へ走った。

 有り難いことにまだ間引き座席だったから踏み切れた。

 エヴァ見るのはもう少し先にしようって今日も家にいるつもりで紅茶をすでに3杯ほど飲んだ後だったから、映画館ついてまずトイレいって、座席ついて、地元の企業CM中にもダメ押しのトイレで水分を出したんだが、二度目のおしょうすいのあと手洗ってる最中にわずかな尿意に襲われて「はあ?」ってなった。

 たまにあるよ、まあまあの量出たのに、その10分後くらいにさらにより出ること。入荷と出荷の間おかしくねえ?って。薄っすら聞き覚えがあるような不確かな情報では、尿って一週間ぐらい前に摂取した水分とかなんとかだというのでそういうこともあるんかなとか思ってたけど。

 数秒の間に尿意来ることある?!ってなった。んで「いやいやいやゆうて、絶対上映中に席外したくないというプレッシャーからでしょ、心因的なやつやろ?」って半笑いでもっかい個室入ったら、出たは出たんだよね。少しだけど。意味わからん。残尿?違うよね?あれって無意識に漏れちゃうやつなんだよね?それでもなぜか出し切った感が何となく薄いまま席に戻った。

 シンエヴァ越えた上映時間だったグリーンブックのときは、そんなに長いと知らずに、上映開始から水分とりながら見たから、後半、雪道攻略が膀胱との闘いになって、早く町に戻ってヴィゴ~!俺が限界突破する!の極限状態でなぜかエンドロールまで見終わってトイレに駆け込んだら、冗談とかでなくおしっこが一分間以上出続けた。

 排尿しながら、「これいつ止まるんやろう、止まる気配を感じん。膀胱ってすげーな人生で一番おしっこ長いタイム更新じゃね?」ってなったから、あのときの映画に集中できなかった悔しさから尿意問題にかなり神経質になったが、今回中盤にやっぱり来た尿意を逆に安定状態へ持ち込めたので後半はしっかり集中してみることができた。ちなみに隣のスーツのおっさんは上映開始までポップコーン貪り食ってて15分後くらいにふうふう息が荒くなってきて席立ってた。後半にも席立ってた。こっち見れんかったシーンないもんね~!の優越感。

 上映中ほぼ泣いてたからかもしれん。

 

 ということで、こっからネタバレの感想になります。

 なるべくまっさらで見に行った方がいい映画だったので、まだの方は後程読まれることをおすすめします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなわけで、今日見る予定じゃなかった私は昨夜変な時間に寝落ちして、さらに未明から逆に眠れず起きてて、偶然NHKの「無人の町の”じじい部隊”」というドキュメンタリーを見たんです。

 これがもう、シンクロニシティーすぎるというか、エヴァの公開まさに今であるべきだったんじゃねえかというくらいの大事なドキュメント視聴になった。

 シンエヴァに出てきたシーンそのままのことがいくつも現実に起きてた。

 かねてから一月万冊で烏賀陽さんが現地に行ってみてきたことを話してくださっていて知ってたはずなのに、やっぱ映像で見ると全然違って実感できた。

 原発を擁する町、大熊町のドキュメントだったんだけど。その町に残ったじいちゃんたちの日々の活動を追ってんだね。

 じいちゃんたち基地というか詰め所にいて、街の復興と放射線量観測をずっと続けてるんだ。

 原発に近い区域は線量が高いから、その対面にいちする土地から除染して住めるように街の復興計画を立てて進めていくんだけど、日々、問題がおきるんですよ。

 町のあらゆる場所で常に線量測って、基地にある妙にかっこいい地図にその値を色違いのピン打って目視化してんだけど、場所によっちゃあ線量計がすぐに警告音だすくらいやべえ場所があってそこにもいつもいって線量計のクリアボタン連打して計測するんだ。あぶねーから!逃げろよ爺!ってなるんだけどものともせずって感じで。

 じじいたちの働きでいよいよ復興の足掛かりになる地区の除染作業が始まるんだけど、その最中にも冷却水か汚染水なのかどっかから漏れてる。ダムからの配管が切れてるのかも「水の供給量を上と下でそれそれ記録とって調べよう」とかやってるとテレビで、処理水の貯水タンクから水漏れしてる、2000シーベルト超える処理水が漏れてんだって「2200シーベルトは三時間で死ぬ量」とかって言いながら、じじいたちさすがに避難するかと思ったら、軽トラで「ボルト締めのタンクだ」って、そのタンクの一番近づけるとこ行って地下水とか川の水採取して基地で成分分析するんですよ。ほんで成分的に大丈夫って言いながら、かと思えば山で撮ったキノコは線量がかなりヤバかったり、町を歩き回る野生動物に悩むわ、毎年遡上するサケが食べられないっていいながらしらべにいったり、住民の白鳥に餌やりに行ったり、汚染区域に畑作って、作物の線量を記録取ったりしてると、新聞で自分たちの町の原発側が国有地になるっていう記事を読んで「聞いてないし、知らされてもいない」って激怒しながらも、じゃあこっちは都市計画まとめて国に提出してやんよって、その計画が、すでに進めてる除染区域の団地計画さらに町の中央は原発で働く人向けにモールのような大規模商業施設と劇場と会議場のようなデカいホールつきという、逞しいやり方で国の国有地化より先に復興すすめてやるぜ!っていうパワフルなじじいたちの日々を追ったものだったんですよ。

 今日見た、シンエヴァのオールウェイズ三丁目の夕日パートのとこ、まんまじじい部隊の話だったからびっくりした。

 

 全体をかなり乱暴にまとめると、庵野監督が急に部屋に入ってきて、部屋に並べてあるエヴァのフィギュアを名前叫びながら全部もれなく丁寧に壊していって、「お前はアスカじゃなくて、職場のちょっと感じのいい女のほうがほんとは好きだから。アスカとかレイは俺のイマジナリーフレンドだから今後一切アスカとかレイで遊ぶんじゃねーぞ」って言って部屋を出ていく監督はフルチンじゃなくパンツ履いてて首にマフラーとウルトラマンブーツ履いてた。みたいな感じだったね。

 

 そんなわけでシンエヴァに感じたテーマをいくつかに分けておきたい。

 

 ・311震災からの復興とその暮らし 

       電力に頼る他人事の大衆(駿に次いで庵野監督)

 

 ・「気持ち悪い」ごっこ遊びの自己否定からの肯定

 

 ・監督から見た得体のしれない女。と強い女。

 

 ・母の物語でもあったエヴァ

 

 ・親殺しからの自己の確立(シンジとアスカ)

 

 ・シンエヴァのために必然だったQ(レゴザムービーの構造)

 

 ・レイ(イマジナリー)が火垂るの節子でありこの世界の片隅にのすずを辿った理由

 

 ・シンジのアトム化問題。対話することを選べるようになった大人としてのシンジ。

 

 ・ゲンドウとカヲルは人外でスルー。自身の幸せに向き合えなかった組

 

 ・エコロジストかじさんの死に託された箱舟問題

 

 今日はもう寝るんで、それぞれのテーマについて順にブログに書いていくことにするよ。

 おやすみ