だんしゃりんぐ

お題「捨てられないもの」

 今年の目標は、軽自動車に自分の持ち物が全部収まるくらいまで物を減らす。

 CD等円盤、本、画材。着物。これさえなければ。

 まずCD。かなり絞って100枚くらいか。よくいう3カ月使ってなかったら捨てられる。この法則でいえば、まあほぼ捨てられるんだけど。

 実際のところ、音楽CDは車でしか聞かないけど、この一年、「やっぱチャゲアスだわー!結局チャゲアスのアルバム最強。曲は贅沢やし、バンドも音作りも一級品。チャゲとアスカの歌唱は聴き減りしないどころか、聞くほどに驚かされる、最強」で、結局ほぼチャゲアスしかかけてないし、映画はたまにしか見返さないし。

 本。岡田のとっしーが言ってた通り、買った本ほど読まない。手元にあることで安心して読まないんだよね。読まないのよ。読まないし、見返さない。

 いや、そもそも何年前からか、一部のライトな実用書以外の本が読めなくなった。全然本が読みたいと思わないし、活字を辿るのが億劫になってしまったし、そこまでして自分に取り込みたいと思う物語を失ってしまった。その時間があったら兄読む進めないと!の強迫観念が働く。

 それを想うと漫画は偉大や。まんがは読みたい。なんで萩尾望都先生の作品がノーベル文学賞取ってないのか意味が分からんのよまったく。

 そう、手持ちの本はたぶん20年くらい読んでない。ごくまれにチラ見する。去年の暮れに土井晩翠の詩をチラ見した。詩集はね、まだチラ見する方よ。実用書としてひどいのは脚本の本ね。一度も読破してないねえ。

 画材。これもひどいねえ。持ってて言うのは何だが、センスがないと絵の具の色とか活きないじゃん。自分、塗りすると全部土留め色にしちゃうのよね。

 しかもアナログ全然かかねえ。もう純粋に絵を描いて楽しーてなれなくなったから。

 いつからだろう。あらゆることがそうだが、ただ無意味に楽しく何かするということができなくなった。それはとても悲しいことだ。

 

 着物。着飾る楽しさも失った。着物は楽しいはずなんだ。楽しいけど、着るのが面倒くさいし、手間が多いんだ。ぜんぜん気安く着れない。

 そもそも、着飾るのが楽しいのじゃなくて着物そのものと、帯や半襟のあわせを素敵だと感じていたのだ。

 

 総括するとどうやら物を収集することに楽しさを感じていたんだろうな。

 手元にあったら使うに違いないとか、楽しいに違いないとか。20代の 一時は楽しんだかもしれないけど、いまはもう日々何もしたくない、なんだかとっても疲れたよパトラッシュ状態なので、そういった余裕が生まれてこない。

 そして使わないものに囲まれていることや、使わないものに場所を占有されているストレスのほうがデカくなってる。

 あとは少しでも何もない場所を広げて、思う存分ねこをじゃらしたい。朝起きたら、布団を押し入れに片づけたい。

 

 もうやるしかねえ。

 できるかな?じゃねえ、やるんだよ。の、のっぽさんのあの写真を胸に明日やろうかな。

 

 あ、ちなみに漫画の画材。使ってないスクリーントーンと原稿用紙とペン先はさすがに勿体なくて捨てられないんだけど、どうしたものか。