銀魂2は鴨が主役だった。

 見に行く前、映画レヴューの☆が低すぎてちょっと不安になったが見に行ってよかった!!!!!!!

 見に行くといえば、視覚障害対応のスマホ解説機貸出の案内が出たのですごい感激した。初めて見た。ということは銀魂はそれに対応してるということなんだね。尊い。その段階ですでに尊い

 

 ネタバレしまくりで感想です。

 

 

 内容は、将軍接待編が前半、動乱編後半のうまいこと組み合わせたなー!!と連載始まった時からジャンプも単行本も両方で追ってきた(が、いまはもう雑誌も単行本も卒業してしまった。原作もあと五話かあ。僕好きすぎる作品の最終巻は見ないという謎の習性があるのですが、銀魂好きすぎて終了がささやかれた松陽先生のあたりから単行本も読めなくなってしまった。ショックすぎてそれくらい好き、いつかの空知先生が言っていたラピュタに置いて行かれたショックを俺が逆の立場になって読者にぶち込んでやるといっていたがまさにぶち込まれた、ほんと万事屋って銀魂って最高だよな~な)いちファンとしても感激の構成だった。その二つをくっつけたことで生まれてしまった展開の穴をあんな力業で解決しちまうとは。アライグマバスね。メイちゃんのところに!っていっちゃってるじゃん。この辺までに笑いすぎてぐったりしてた。

 てか連載終わらないでくれーーーー!!!雑誌も単行本も買ってないでどの口が言うというのか!!!やつだけども。ね、やっぱ応援する作品は当事者意識をもって銭をね、出していかないとね、ええ、(CV宇多丸)空知先生に懺悔します。でも空知先生も描き切った感があったから終わりにしたんだろうな。絶対単行本は一気読みする。おれのブックカフェで借りて読む。懐の限界!

 冒頭、さっそくヅラの奇行から絵動きのない例の会話シーンへ。ピー音入りまくりだったけど内容から「ああ、察っし……」だった。アカデミー賞はね、うん。あれは実質談合ごふごふっふわっとしたやつだし。アカデミー獲った菅田君ホント好き。あんなにイケメンなのにしっかりさえないぱっつぁんやってくれて好感度しかない!なにあの地味感。そんなとこまで演技でどうにかなるの。俳優すげえな。小栗さんのほとんど本音みたいな会話も素敵だった。アカデミーなんかどうでもいい、銀魂2はベストアクトの俳優さんだらけだったよ!

 2は万事屋度が。関係性とかキャラへの憑依度が上がってたのでなおさらさらっとはいれた。

 前半、キャバクラの座りシーンの神楽ちゃんがなにかに耐えるようにずっと後ろ向いてるのが可愛いい。ぱっつぁんとかもう普通に笑ってたのに。あんなに漫画でもアニメでも見た展開で知ってるはずなのに、実写で実際の俳優さんたちが演じてると異常性が際立って余計面白かった笑った。他のお客さんもがちでツボに入って笑いやめないひととかいて、自分はあごしゃくれのシーン笑いすぎて逆に声がでなくなったけども。将軍の威厳というより度を超えた品もやばかった。よくあれを演じてくれたと勝地さんに敬意を。もっさりブリーフもめちゃくちゃ高価なものに見えた。ヅラのかつラップあそこでぶち込んでくるとは。岡田氏は女装しても美人だった。ぎんこごつすぎ。ぱち江さえなさすぎ。夏菜のさっちゃんも体張ってた。

 

 特筆したいのは大好きな真選組のメンツが階段上からそろって登場したシーンゴージャスだったこと。あんなにイケメンがそろいの隊服で並ぶと眼が視覚からの快楽が半端ない。十四郎にいたっては、柳楽君まじ十四郎すぎる。1のときからキャスティングした人天才かよありがとうを100回言っても足りないと思ってたけど、もう色男ぶりが十四郎と相まって、登場シーン何の効果も入ってないのに背景にきらきら散ってたよ。俺には見えたよ?

 鴨も!アクションみせからの鴨登場で、いきなりかっこいいし。キッレキレの殺陣だったし、三浦君てそんなヴィジュアル系の美形やったんか!ってなったよね。鴨をさーあんなそのまま鴨に演じてくれるなんてさ。ただのファンだけどありがとうしかない。

 床屋もやばかった。ぱっつぁんの突っ込みに共感しすぎ。もうやめてあげて銀さーん!!!ってなるよね。ほんと等身大に菅田君が新八。

 そこからのトッシーぶりはもうたまらない。柳楽氏という俳優は半端ない。もうまんま十四郎だもん。十四郎現実に生きてたら柳楽君じゃんくらい十四郎でトッシーだった。神楽の撮影会のときまじでちょっとキモかったし。ちょっと照れてる神楽ちゃんは可愛かったけど。カメラ小僧の撮影スタイルどこで吸収してきたんだろ。リアルだった。エヴァもひどかった。もう「ひどいっ」てつぶやいてしまった。ミサトさんごつすぎるし。紙の張りぼてでお金かけないスタイルはヨシヒコからのやりくちだけど再現度のゆるさがひどかった。

 もう細かく拾っていったらきりがないくらい全部好きだ!

 動乱編のパートの演出はかなぁりアニメの演出に忠実にやってあって、近藤局長役の中村屋さんは相当アニメを見込んだんじゃないかな~と想像できた。声優さんリスペクトなセリフの節回しとか、涙鼻水いっぱいで情の深い近藤さんを演技されてた。

 荷台のトッシーの再現度も震えた。昼にしたのはよかったよ。洋画とかやたら暗いシーン多くてよく見えんことが多いから。そのかわり沖田の殺人シーンの怖さが減ってしまったのはしかたない。これもかなりアニメ演出に近かった。トンネルと警報機なかったけど「死んじまいなァ」ありました!!ありましたよ!動乱編やるって知った時から、沖田の殺人シーンどんくらいのシリアス度でやってくれるか期待してたけどなかなかでした。監督好き。

 鴨もよかった。鴨に関しては最後まで粛清する必要ある?って毎回思うけど、やっぱ、あれが彼らなりの士道だから粛清を下すということは仲間だったからこそということなんだよね。前半の鴨帰還の席のシーン、国家権力にまで食い込んだやばいテロ組織的な面もある新選組という組織を表してた。土方のピリピリ感とか。男だらけで寝食ともにして、そろいの隊服に隊長クラスを中心に膳を並べる画とか、異常なことだからね。やっぱあの組織やべーわ。ヤクザもそういう世界感あるよね。ヤクザに近いかも。新選組が実際にあったという奇跡と異常性。銀魂としては近藤の隣は俺。だと思ってる土方と沖田のやばさとかもポイント高いですね。一次どころか史実もあれだからね。そこはもうね。燃えますよね。十四郎のばらがきっぷりは鴨との電車のシーンで最高に出てた。柳楽君の歯むき出しのギラついた笑顔がうわあトシだわ~って。たまらん!たまらんのですよ。戦術はできるけど政治はできない十四郎が近藤を押し上げるために払ってる犠牲とか想像するだけで何かがこみ上げる。ふぁー!!!ってなるよね。

 御庭番ちょっと出ましたね。

 万斉もすごかった。実写であんなさらっとできるのかよ!俳優すげえ!

 後半最後のアクションは監督が変な演出つけて俳優さんの頑張りを台無しにしたくないから、あんな感じに仕上がったんだとおもう。もう俳優さんが最高の殺陣アクションしてくれてるからゆっくり見てってと。たぶんだけど音楽のほうにあんまり予算のこらなかったのか、それか万斉がやってそうなリズムの音楽を当てたのか。列車追いかけるヒャッハーなとこは、一瞬マッドマックスぽい音楽だったし音楽の当て方も監督らしいバランスでした。あんまりアニメから借りるとあれだからかな。

 監督は空知先生が銀魂でやってる人情と笑いをしっかりふざけてしっかり真面目に作ってくれたからファンとしては感謝。鴨だってあんな丁寧にまるっとエピソード拾って入れてくれたから監督の誠意しか感じないし。いろいろまとめてありがとう!!めっちゃ面白かったです!!!!